誰の発言か忘れたけど、「新しくて面白いものよりも、古くて面白いものの方が強い」って言葉に引っかかっていて、古いより新しい方が歴史や文脈を更新していて価値があるのでは?って思っていた。
だけど、新しくて面白いものは時間が経てば古いものになるし、その面白さは新しさに依存してる可能性もある。それに既存の手法なのに面白いと言える表現には「なぜ面白いのか」を分節しきれない魅力があるんじゃないかと考えている。
それと作品の価値に「文脈や時代性に依存していない」のも強いなと。
3年近く前に見た「katachi」には、カットアウト素材をZ軸上に並べて撮影するアニメーションは、横田将士氏の記憶全景という作品で知っていたし、その手法で見えてくる効果も想像できるのに面白いと感じられる。
katachiはデジタルカメラの普及によってコストが落ちつつ画質も良くなってコマ撮りアニメのハードルが下がったといえば、技術の進歩が生んだ作品なんだろうけど。
この前みたMETAFIVEのMVも、透過グラフィックと実写のコラージュ、そして矩形のモーショングラフィックスなど全部知ってるアプローチなのに面白かった。時間制御された実写素材とグラフィックの構成との掛け合いが、モチーフとして纏まりを持ったり崩れたりするのが音楽的だったなーと。
新規性を追うべきと思っていたけど、最近は「知ってるけど面白いもの」を追っかける方に関心が出てきた、、、という話でした。
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