2016年になってしまいましたが、毎年恒例の2015年下半期の気になった短編作品を選出したエントリーになります。紹介の順番には順位付け的な意味合いはないんだけど、それでも「共感覚おばけ」を見た時の衝撃はすごかったなーと。。。
2015年下半期の傑作は間違いなくコレ。世界観は濃ゆいのに、異なるアニメーションの手法を組み合わせてハイパーなルックにもなっているのに感銘をうけました。自分は「餅は餅屋」の考えだけど、一通り自分で作れてしまう強みがかなり仕上がりに出てると思う。
要素を抑えて鑑賞者の関心を最後まで引き止め続ける演出。webで映像を見るうえで懸念されるストレスとか鑑賞側の集中力とか、「そんなの俺にはかんけーねー」と言わんばかりのストイックな構成。
RHIZOME - Bande Annonce from Boris Labbé on Vimeo.
本編はまだ見てないけど、期待度高めの予告映像。今年のメディア芸術祭のアニメーション部門大賞なので、本編見れるの楽しみ。
楽器から発する音色のイメージそのものが楽器の形状になっているアニメーション。
大味に合成された演奏者も不思議な趣を作っていて面白いし、本来の楽器の形状が音色のイメージとして描いてるのが屈折してて印象的でした。
Drag — MYMK from Yoshi Sodeoka on Vimeo.
アナログのビデオエフェクターの趣がもつ肌触りにグっときつつも、色面の変化だけでこれだけ魅力的に見せれるので選出。
自分もいつかやってみたかったルックの方向性を先にやられた悔しさ。
小規模なワークフローでこのクオリティに勇気もらいつつ、CGで人体モチーフを使った演出で一番衝撃的でした。
ピンクフロイドよろしくリキッドペイントからヒプノシス的な超現実的モチーフ構成とか、プログレのイメージ引用の仕方が新鮮でかっこよかった。
ジェットコースター的な映像って何でこんなそそるのか。。
声優のMVってこんな進んでるのか、と感銘うけました。
短編作品ではないけど、異様なカラコレと昔の格闘ゲームのイメージが引用されててナード心つかむ演出で最高。
昔vimeoのstaff picksに「そのwebサービス特有の臭い=vimeo 臭」に食傷気味だったんですが、自分が良いなと思える作品が後からstaff picksに選出されてたりすると、webで見れる映像に即効性のある面白さや新しさを求めてたりするのかなーと思ったりする。
とはいえ、最近は運営スタッフというよりキュレーターが選出してるっていう話を耳にするし、あんまり「picksされてるし、自分は別の選びたいな」みたいなあまのじゃくみたいな発想は止めてるようになったかもしれない。
今年は新作を公開する予定だし、いま自分がblogでやってるような「年間ベスト」みたいな記事に選出されるようにしたいなーと。
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