2016年1月20日水曜日

2016.01.20

同業者(アニメーターやモーションデザイナーなどデスクトップ上で映像を作る人)でご飯食べに行くと、「実写にいきたい」「実写のディレクターに憧れてる」ていう話をよく耳にする。

おれは大学に入学する前はアートディレクションやイラストレーションなどグラフィックデザインに興味があったし、入学してからもその流れでモーショングラフィックスやアニメーションに対する関心が強かったから、現状の専門職から実写に移行したいという願望が理解できないでいる。

CGデザイナーだと技術を追求していく沼に疲れて別の映像手法に関心が向いて実写に興味が移ったり、予算が他の職種に天引きされて割りに合わないとか、人によって理由は様々なんだろうけど。

元々演出に専念したいけど、キャリアのスタートとしてモーションデザイナーなりエディターから始まって、その後MVの実写ディレクターになって仕事が評価されるとCMもディレクションしはじめる。。ていうキャリアのステップを見てきてるし、元々演出志望の人であればそれは真っ当な考えだと思う。

でも、デスクトップ上で完結する専門職を選びながらも、いまの仕事に対して誇りとか自信を持てない人が別の職種に憧れを持つことに違和感を覚えている。お金を稼ぎたいなら演出よりも稼ぎの良いポジションはあるだろうし、職種は違えど表現や技術を追求していく営みは変わらない。




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