at Shibuya WWW / 2012.09.25
cokiyu × metromoon
Animation/VFX: Takashi Ohashi
Movie/Still: Wataru Yamamoto
Switching: PLUM(Saori Shiroshita)
Painting: Akiko Nakayama
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set list
m1. Intro
m2. With My Umbrella
m3. Gdb
m4. Drag The Beast
m5. Mirror Flake
m6. Your Thorn
m7. See The Sun
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Archive crew
Photo: Wataru Yamamoto
Movie: Koya Yokoyama, Reona Takada
Edit: Takashi Ohashi
ってなわけで、先日行われた渋谷WWW(呼び方不明)でのcokiyu × metromoonのライブ映像がリリースされました。前回はWOMBのラウンジ(REPUBLIC vol.9)を360度プロジェクションされたVJで、パースや立体感、ビューポイントのある素材よりも、二次元的で模様やテクスチャーっぽいVJ素材を作って、異なるプロジェクターの出力が画面の端で切れてる部分が繋がる様に見せるアプローチを提案。ラウンジの壁がビューポイントのない装飾的な空間になり、まるで尾形光琳の絵画のような空間になることを狙いました(懐かしい。。。)
上の写真を見て頂ければなんとなく分かると思うのですが、今回は渋谷WWWのスクリーンが一つだけで、なおかつめちゃくちゃデカイということもあり、各メンバーが得意としてる作風をヤリきった素材を作って、ディテールで見せていく方向性で作り進めることに。改めてメンバーの紹介をしていくとCG/VFXが大橋史、実写素材が山本渉、オペレーションがPLUM、、とココまでは過去のVJでも共演したメンバーですが、今回はペインターとして中山晃子を加えた新体制をとりました。
上の動画は夏にメンバーと東京造形大の校舎をお借りして行ったテスト風景。中山をメンバーに加えた経緯は、REPUBLICでのVJをしたあとに、今後素材のクオリティとスイッチングの精度を上げていくと、ライブセットに対してコンセプチュアルな演出を取ったり、ビデオの素材で作家性を見いだすこと以外で他のプレイヤーと差別化を計りにくくなりすぐに行き詰まる予感がしました。そこでより即興性や偶然性のあることを取り入れたいと思う様になったのですが、流行りのリアルタイムによるオーディオ・ビジュアルに移行しても、すでに長い時間をかけてAfterEffectsを駆使したCG表現に拘ってきた自分の作風をVJのときだけ変えてしまうのも問題の解決の仕方として微妙だったと思います。出来ることならモーショングラフィックス界隈やクラブ界隈ではなく、文脈の異なるメンバーが欲しい。素朴で、すでに認知されたツールだけど誰にもマネ出来ないことをする人を呼びたい。。という思惑があったからです。
新しく個性の異なるメンバーを加えることで発生する問題は統一感だったと思います。VACANTでのリリパもREPUBLICのVJでも、8割は僕の手が介入したVJ素材なので、統一感という問題に直面することはありませんでした。しかし今回はCG、エフェクト、実写、ペイントというまったく異なるマテリアルを極力融合させずに統一感を出したかったので、水や植物、微生物といった関連性のある固有名詞が思い浮かぶ素材で統一しつつ、各々の個性をオムニバスに披露する自己紹介代わりのような演出になりました。融合させたくなかった理由ですが、metromoonの将来的な方向性のビジョンはWWWの演出とは真逆の『個性の融合』ではありますが、今回のパフォーマンスで、そのビジョンに到達する為には段階を踏む必要があると思いました。まず、改めて各メンバーの作家性を全面に出し、問題を見つけ、次の課題を設定する必要があったのが、その理由になります。
将来的には渋谷WWWのようなオムニバスな演出ではなく、メンバーの個性を融合させる合体技のようなパフォーマンスに移行していくと思います。デジモンのような段階的にステップアップするように、一段ずつ確実に成長していけるようになれたらな〜、なんて思いながら既に出演が決まった12月の某イベントに向けて気持ちを引き締めたいと思う次第です。次はcokiyuさん以外(DJを除く)のミュージシャンに初めてVJを付けるので、いろいろ楽しみっす。
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