cokiyu + Yuji Tanaka (dr.) × Takashi Ohashi
- VJ Crew
Animation & VFX: Takashi Ohashi takashiohashi.com/Movie: Wataru Yamamoto adoledicta.nobody.jp/
Switching: PLUM(Hiroki Kato & Saori Shiroshita)vjplum.tumblr.com/
- Archive Crew
Edit: Takashi Ohashi
Photograph: Wataru Yamamoto
Movie: Koya Yokoyama vimeo.com/koyayokoyama
- VJ set gif animation
http://dr-beneshu.tumblr.com/
ってなわけでREPUBLIC vol.9@WOMBでのcokiyu×大橋史としての出演が無事終了しましたー。今回のアーカイブ制作では、多摩美の後輩である横山香哉君のサポートを得て実現しました。FBでビデオの撮影に協力を呼びかけたら自ら名乗り上げてくれ、求めてるもの以上のクオリティの素材を提供して、チーム一同感激しました。。
アーカイブの映像、まるで10代頃に好きな女の子と行く夏祭りみたいなキュンキュンする感じが伝わるでしょ?
出演にいたっての経緯なんですが、3月頭にFB上でオーガナイザーの石澤さんから突然REPUBLIC出演の依頼が。ちょうど一年前に映像作家100人2011年度版に自分が掲載され、そのリリースパーティーとして開催されたREPUBLICで初めてこのイベントの存在を知りました。ただ当時の自分はクラブという空間や、ダンスミュージックを集団で聴くという鑑賞方馴染めなかったり、(単に友達が居ないだけという、、)そもそもVJというものが嫌いでした。
しかし、ちゃんとその文化圏について見ても聴いてもいないのに自分の価値観と見合わない文化を否定したり切り捨てるのはモノを作る人間の姿勢としてどうなの?って思い出演を希望することに。共演するミュージシャンはもちろんcokiyuさんにお願いして頂いてVACANTでのYour Thornリリパと同じ写真家の山本渉とPLUMを呼びかけVJチームを再結成して4月頭から企画を練ることになりました。今回のドラマーは田中佑司さんというアクロバティックで力強いパフォーマー。当日は徹夜で出演したらしくテンションがヤバかったです。スイッチングの際に佑司さんのドラムにつられそうになったのが大変でしたが、cokiyuさんの繊細な音楽性に骨太なリズムが対比されてて、とても心地いい音が空間を飛び交ってました。
REPUBLICでのタイムテーブルや自分達が出演するハコを想定して、cokiyuさんから「テーマパークにいるかのようなダイナミクスのある演出(本当はディスニーランドにいるみたいなワクワクする感じ、、というcokiyuさんのムチャぶり)」という要望を頂きました。曲ごとに異なるルックの映像演出やセット全体を通して一貫したコンセプトを企画していきました。
ちなみにライブセットのテーマは「水循環」と、ちょーベタではあるのですが、以前うちの学科のkbt教授から「コンセプトにオリジナリティが必要とは限らないが、アプローチにオリジナリティは必要だ」という言葉を思い出して、水の循環の解釈を自分なりに工夫していってビジュアルにもソレを反映させることを考えました。VJ素材を作る際に注意したのは、VACANTのときとは違って、ラウンジの壁全体が映像を投影されるという点でした。360°プロジェクションされたときに、ちょっとでも明度が高い素材を使うと空間が白くとんでしまうので、基本黒バックの素材にテクスチャーや模様が空間全体を包み込むことを想定した素材を作ることになりました。
当日のライブセット
m1. Gloomy...川の激流
m2. In The Air...雷雲
m3. Mirror Flake...雨雲
m4. With My Umbrella...雨によって活発化する微生物
m5. Roadz...血液/葉脈(生物の中の水分)
m6. Your Thorn...体内の物語
(Your ThornのMVをそのまま使ったので割愛)
相変わらずAEで完結するCGアニメーションに拘って制作してます。基本となる構図や動きをシェイプアニメーションで作って、コンポジション全体をレイヤースタイルを使って加工+ディストーション系+ノイズ系+グロー系のエフェクトのコンボで質感や風合いを出していきました。逆に使わないようにしたエフェクトはカメラブラーと細かいパーティクルを使って風合いを出すことです。Your Thornのリリパで散々使ったうえに、簡単にそれっぽさが出せるのが面白くないので、あえて使わないように自らルールを設けました。
唯一AE以外で作ったのがm1のGloomy。これに関しては実写の映像を山本渉が撮影→PLUMの加藤君と僕とで加工/編集してます。スリットスキャンのコマドリは僕が作りました。スリットスキャンという手法そのものは自分が欲しい動きを作り易くて大好きなので、今度もVJ素材で使っていきたいですね〜。
しかし改めて考えてみれば、cokiyuさんとのコラボには一貫したテーマがあって、例えば前回のYour ThornのMVやVACANTの映像演出も「現象にドラマを与える」ことがテーマになってるんだなぁと最近になって気付きました。cokiyuさんの音楽性にはドラマというか劇的さや感情を高揚させるような展開がいつも欲しくなります。
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